2010年09月30日

薬師寺東塔

昨日は、薬師寺に行ってきました。


薬師寺では10月31日まで東塔の内部が特別公開されています。


薬師寺は、近鉄橿原線西の京駅を降りてすぐの所にあります。





薬師寺は、天武天皇が680年に皇后(後の持統天皇)の病気平癒を祈願し、藤原京に建立を発願されたのが始まりです。


7年後、まだ寺が完成しないうちに天皇が崩御されると、皇后が持統天皇として即位され、亡き夫の遺志を受け継ぎ、698(文武2)年に七堂伽藍を完成させました。


その後、710(和銅3)年平城京に都が遷されると、薬師寺も718(養老2)年に、現在の地に移されたそうです。


藤原京にあった、元の薬師寺は現在、礎石だけが残されており、本薬師寺(もとやくしじ)と呼ばれ、国史跡に指定されています。




東塔(白鳳時代 国宝)


東塔は、創建当時から唯一現存する木造建築です。



薬師寺 東塔


これが薬師寺東塔です。


裳階(もこし)と言われる小さな屋根があるので、一見、六重塔に見えますが三重塔です。


この裳階は、雨水から軒下の木組みを守護するために配されているそうです。


アメリカの東洋美術評論家のフェノロサは、この塔を「凍れる音楽」と評したそうです。


この古建築を見ることができるのも、あと1カ月です。


11月以降はいよいよ解体修理にはいるため、しばらくの間(おそらく10年くらい)姿を見ることができなくなってしまいます。



さて、薬師寺の他の建物についてですが、
度重なる災害により、東塔を残してほとんどの堂宇は、失われてしまいました。


しかし、1967(昭和42)年に、故高田好胤和上が住職となり、写経勧進により資金を募った結果、

金堂(1976年/昭和51年)
西塔(1981年/昭和56年)
中門(1984年/昭和59年)
大講堂(2003年/平成15年)と
次々に伽藍が復興されていったそうです。






ラベル:奈良市
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2010年09月17日

大野寺の境内から・・・

大野寺の境内には、弥勒磨崖仏の拝所があります。


この場所から、磨崖仏を見るとこんな感じです。










大野寺境内から見た磨崖仏
ラベル:宇陀市
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2010年09月16日

室生寺周辺

室生寺から歩いて15分ぐらいの所に、龍穴神社があります。



ここは、山部親王の病気平癒のために賢mらが延寿法を修した場所と伝えられているそうです。



この神社は名前からもわかるように、龍神様をお祀りしている神社です。



奈良時代から平安時代にかけて、ここで雨乞いの神事が営まれたそうです。



室生龍穴神社

 室生龍穴神社







室生寺の周囲には、「室生寺の四大門」と言われている4つの寺があります。


北が、三重県名張市赤目町の丈六寺(じょうろくじ)。
南が、宇陀市榛原区の佛隆寺(ぶつりゅうじ)。
東が、宇陀市室生区田口の長楽寺(ちょうらくじ)。
西が、宇陀市室生区の大野寺。


これら四寺は、室生寺に向かう山道の入り口に建てられているため、四大門と呼ばれているそうです。


このうち、西の大門・大野寺は室生口大野駅から歩いて5分ほどの所にあります。


室生寺行きのバスも、お寺の前に停車します。


大野寺は、春のしだれ桜で有名です。


また、寺のすぐそば、宇陀川を挟んだ対岸に刻まれた弥勒磨崖仏も有名です。


この磨崖仏は、高さ13.8m。


後鳥羽上皇の発願により、京都の笠置寺の磨崖仏を模して刻まれたそうで、落慶供養の際は、後鳥羽上皇も自ら出席されたそうです。




大野寺 磨崖butsu

 弥勒磨崖仏

この写真も以前紅葉の時期に撮ったものです。

この写真では、わかりにくいですが磨崖仏の向かって左下、丸い部分には梵字を刻んだ尊勝曼荼羅が刻まれているそうです。




ラベル:宇陀市
posted by チヨ at 14:15| 奈良 ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

室生寺五重塔初層特別開扉

9月11日から26日まで、室生寺の五重塔の初層が特別開扉されています。
また、塔内の五智如来像も金堂内で特別公開されています。


ということで、今回は室生寺に行ってきました。


室生寺へは、近鉄奈良駅から出発すると、まず西大寺に出て橿原線に乗り換え、大和八木駅で下車し伊勢方面行きの電車に乗り換えて、室生口大野駅で下車します。


さらにここから奈良交通の室生寺行きのバスに乗り、終点まで行きます。


さて、室生寺の創建についてですが、
皇太子・山部親王(後の桓武天皇)の病気平癒を願い、興福寺の大僧正賢m(けんけい)ら5人の僧が室生山中で延寿法を修したところ病気は回復しました。
その後、天皇の命を受けて賢mが室生寺を創建、さらに賢mの高弟修円が五重塔をはじめとする伽藍を造営したと伝えられているそうです。


室生寺は、長い間興福寺の支配下にあったそうですが、
江戸時代に、5代将軍綱吉の信頼を得ていた真言僧隆光(りゅうこう)が、興福寺から室生寺を譲り受け、以後真言宗の寺となったそうです。
(現在、室生寺は真言宗室生寺派の大本山)


また、綱吉の母桂昌院も室生寺に寄進し、これにより堂塔の修理が行われたそうです。


かつて女人禁制だった高野山に対して、女人の参詣を許可したことから、室生寺は「女人高野」と呼ばれたそうです。





鎧坂と呼ばれる石段を登ると正面に金堂が、左手に弥勒堂があります。


金堂には、釈迦如来立像を中心に文殊菩薩立像、十一面観音立像、薬師如来立像、地蔵菩薩立像、十二神将立像等が安置されています。


また弥勒堂には、釈迦如来坐像、弥勒菩薩立像が安置されています。




室生寺鎧坂 紅葉の頃

 室生寺の鎧坂

この石段の先にあるのが金堂です。
今回あまりいい写真が撮れなかったので、以前紅葉の時期に行った時の写真をアップしておきます。


さらに、上に登って所に本堂があります。
こちらで、五智如来像を拝観できます。
金剛界曼荼羅、胎蔵界曼荼羅も公開されています。
ちなみに、入山料600円の他に、特別拝観料400円が必要です。


もちろん、ご本尊の如意輪観音様も拝観できます。


この如意輪観音像は、大阪河内長野市の観心寺(かんしんじ)、兵庫県西宮市の神呪寺(かんのうじ)の如意輪観音とともに「日本三如意輪」の一つに数えられているそうです。


五重塔は、本堂のさらに上にあります。
高さは約16mで、屋外に建つ五重塔としてはわが国最小だそうです。


室生寺の五重塔

 室生寺五重塔

これも以前行ったときに撮ったものです


五重塔を通り過ぎると、長〜い石段が続いています。
この石段を登りつめたところが奥の院で、御影堂があります。


この石段の途中に暖地性羊歯群落があります。
ここは、暖地性羊歯分布の北限として、国の天然記念物に指定されています。


暖地性シダ群落

 暖地性羊歯群落


室生寺の石段は、自然のままの石段ですので、足元には注意しないといけません。


行かれる方は、必ずスニーカーなどすべりにくい靴で行かれた方がいいでしょう。



ラベル:宇陀市
posted by チヨ at 10:09| 奈良 ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月08日

吉水神社にも行ってきました

6日、金峯山寺に行った後、吉水神社に行きました。


金峯山寺からは歩いて5分ほどの所にあります。


吉水神社は、元は金峯山寺の僧坊で吉水院と呼ばれていたそうですが、明治の神仏分離の際に神社に改まったそうです。


ここは、兄の頼朝に追われた源義経が静御前や弁慶とともに潜居した場所、後醍醐天皇の南朝の行宮、さらには、太閤秀吉が花見の本陣とした場所と、様々な歴史的名所として知られているそうです。


なお、書院では「義経潜居の間」や「後醍醐天皇玉座」等を拝観できます。(拝観料400円)


吉水神社 書院

吉水神社書院


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一目千本

一目千本 桜の時期は絶景なんでしょうね。
ラベル:吉野
posted by チヨ at 12:05| 奈良 ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月07日

金峯山寺へ蔵王権現様に会いに行く

昨日は、吉野に行ってきました。


平城遷都1300年祭の記念で、金峯山寺蔵王堂の蔵王権現像が9月1日から12月9日までの100日間、特別開帳されているので、さっそく見に行ってきました。


私の住む奈良市から吉野まで行くには、
まず、近鉄電車で奈良駅から西大寺に出て橿原神宮前行きに乗り換え、終点の橿原神宮前駅で下車し、さらに吉野線に乗り換え終点の吉野まで行きます。


吉野駅の改札を出て少し歩くと、ケーブルの下千本口駅があります。
ここからケーブルに3分ほど乗ると吉野山駅に到着します。
ちなみにこのケーブルは現存する最古のケーブルとして有名です。


吉野山駅から約10分歩くと金峯山寺に到着です。


この金峯山寺というお寺は、7世紀末に修験道の開祖・役行者が金峯山を道場として修業中、蔵王権現を感得しその姿を桜の木に刻み、お堂(蔵王堂)を建てて祀ったのがはじまりと言われているそうです。


お寺に向かう途中に銅の鳥居(かねのとりい)があります。
ここで修験者が修業の道に入ることを決心することから、発心門(ほっしんもん)とも呼ばれているそうです。


銅の鳥居.JPG

銅の鳥居



この銅の鳥居を通り過ぎ、しばらく行くと仁王門が見えてきます。


金峯山寺 仁王門

金峯山寺仁王門



仁王門の石段を上がり、拝観料を払っていよいよ蔵王堂の中へ。


ちなみに拝観料は特別開帳ということで1000円でしたが、パンフレットに護摩木がセットされていました。
この護摩木に願い事を書き、さらに上の絵の部分は取りはずしてストラップとして持ち帰ることができるというものでした。


さてお目当ての蔵王権現様ですが、さすがに7mもありますので、やはりすごい迫力でした。
そのくせお顔は怖そうにも見えるけど、ユーモラスでかわいく(失礼?)も見えました。


ただ、平日とはいえ拝観者が多いですから、ゆっくり座っていつまでも見ているわけにもいきません。


正直言うともう少しじっくり拝観したかったなと思います。


金峯山寺 蔵王堂

金峯山寺蔵王堂
ラベル:吉野
posted by チヨ at 15:19| 奈良 ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

お久しぶりです

久しぶりに、書かせていただきます。

今までずっと体調を崩していたため、神社仏閣巡りができませんでした。

ようやく、体調も良くなったので、無理のない程度に神社仏閣を訪ねて、ブログを書いてみようと思います。
ラベル:奈良
posted by チヨ at 13:54| 奈良 ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする